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【線路沿いに住む住人】
 
 
線路沿いに住む住人は
 
うつむきながら 描き続ける
 
 
あんずの木が窓からのぞく
 
景色の向こうに ポツポツともる灯
 
 
終電はすでに行ってしまったから
 
ここからは全てが住人のもの
 
 
昼間の雑踏から離れ
 
夜の静けさと一体となって
 
住人は 描き続ける
 
 
ひとしきり妄想の世界を楽しんだ頃
 
始発電車の走る音
 
聞こえてきたら また次の夜を待って
 
ひっそり ひとり 眠りにつく
 
 
全てを解き放つ
 
住人だけの夜をまた待って
























































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